長雨や猛暑で、少なからず下葉を落としてしまって「夏疲れ」しているバラたちを夏剪定すると、なんだか葉も極端に少なくなってしまって、大丈夫だろうかと不安になりますよね。
それでも9月も中旬に差し掛かると、最高気温も最低気温も8月と比べたらだいぶ下がってきて、時折夕立も降るようになってきたので、バラが少しずつ元気を取り戻す時期になってきています。
しかし、油断してはいけないのは雨が降るようになってくるとバラの大敵「黒点病(黒星病)」が発生しやすくなる条件でもあります。
折角、剪定の後に新芽が芽吹いて葉を茂らせてきても、黒点病でまた葉を落としてしまっては、株が弱るばかりなので、しっかり対策を。
黒点病対策の為には、先ずは「薬剤散布」が確実です。他にもイモムシ類などの害虫もやってくるので、「ベニカXファインスプレー」などの殺菌効果と殺虫効果のあるバラ専用の薬剤を散布してあげましょう。
また、黒点病は同じ薬剤をかけ続けると、耐性がついてしまって薬が効きにくくなるので、違う種類の農薬と交互に散布してあげると効果的です。
シッカリ病気を予防したい場合は1週間から10日に1回程度の散布を。耐病性の強い品種や、多少病気が出ても薬剤散布の回数を減らしたい人は2週間に1度くらいの散布をお勧めします。
散布のタイミングは、日中の厚い時間帯や、逆に夕方日暮れ前などの遅い時間帯は避けたほうが良いです。