鉢植えのラ・ドルチェ・ヴィータの冬剪定をしました。
ラ・ドルチェ・ヴィータは中輪房咲きの、コンパクトな半横張りのブッシュ(木立ち)タイプの品種で、剪定の樹の高さは鉢土の高さから60㎝ほど。
↓↓↓春にはこんなに元気モリモリに咲いてくれた株です。
↓↓↓秋までに伸びた樹の高さの約半分程度を目安に剪定をします。
冬剪定で枝を切る際の基準は、
1. 樹全体の約半分前後の高さまで剪定する
2. 十分な太さ(中輪咲き品種なら枝の直径5mm程度以上)の枝の節(芽)の少し上で切る
3. 今年の春の開花枝の5~10cmくらいのところで切るのがベスト
4. 芽の向きを考えて切る(基本は外向きの芽で)
5. 細い枝は元から切り落とす
6. 枯れ枝や、込み合っている枝は切り落とす
7. 全体のバランスを整える
です。
ということで早速、剪定していきます!
↓↓↓手前に伸びている太めの枝は今年(23年)の春の一番花が開花した枝です。
鋏のすぐ下、右手前に向かって芽が出ているのがわかると思います。その芽(節)の5mmくらい上で剪定してあげると良いです。芽(節)から何センチも上で剪定すると、後々その部分が枯れ込んでくるので。
↓↓↓上で剪定した枝の少し下に、直径5mm以下の細枝が出ていたので、これは元から剪定。
こういった細枝は「もったいない」と思って残しておいても良い花が咲かないばかりか、春に枝葉が芽吹いてきたときに風通しが悪くなって病気や害虫が発生易くなるなど、あまり良いことは無いので。
↓↓↓この節についている赤い芽はわかりやすいですね。
↓↓↓太くて元気な枝ですが、鉢から大きくはみ出して真横に向かって伸びる枝は後々樹形が崩れるので、思い切って元から剪定しました。
↓↓↓黄色くなって枯れ込み始めている枝は、残しておいても弱ってくる可能性が高いので早めに剪定しておきます。
↓↓↓この枝で直径4~5mmほど。中輪系の品種なら残すのはこのくらいの太さまでと思っていただいて良いかと思います。
↓↓↓この枝は直径6mmくらいあるので十分に良い花が咲いてくれると思います。
↓↓↓鋏を入れているところよりも上に良い枝があるんですが、株のバランスをっ整えるために一つ下の枝まで切り詰めます。
↓↓↓残した側枝がちょっと細めで、なおかつブラインド(芽は吹いたけど花が咲かなかった細い枝)枝が出てしまっていたので、短めに剪定、、、
↓↓↓実は、こういった短い枝が固まった節を残すと、その周辺からはたくさん芽吹きすぎてしまって、それらの芽がすべて伸びても養分と勢いが分散してしまってよい花が咲きません。なので、おそらくこの枝は早春の芽吹きの時期に「芽かき」が必須になるはずです。
↓↓↓こんな調子で次々剪定していきます。
↓↓↓ほんとうは、↑みたいに、最初の芽がこれから芽吹く節で切るのが良いのですが、必ずしも切りたいところ付近に新しい節(芽)があるとは限りません。この節は一回細い枝が伸び始めて枯れてしまっていますが、、、
ここで剪定しても、春には横から「副芽」と呼ばれる芽がちゃんと吹いてくれます。ただし、この場合も芽数が増えやすいので「芽かき」が必要になるかもしれません。
↓↓↓古めの枝が枯れ込んできているので、元から剪定してしまいます。古くてかたい枝を切るときはノコギリを使ってあげると良いです。
ちなみにバラ剪定に使うノコギリは、刃の先が細いものが良いですね。枝と枝の隙間にも入るので。
↓↓↓枝が老化したから、というのもあるかもしれませんが、こういう枯れ込み方をする枝が何本かある場合は土の中、根の状態を確認したほうが良いかもしれません。
春に樹勢も花付きも良かった割には、夏以降あまり樹に勢いがないのが気にはなっていましたが・・・さて。
↓↓↓ひとまずこれで鉢植えのラ・ドルチェ・ヴィータの冬剪定が完了しました!
このあとこの株の土替えをするので、そちらのブログもお楽しみに!!
はなはなショップのインスタグラムにもこちらの冬剪定のショート動画をアップする予定(近日中)です。つるバラの剪定誘引なども上げてあるので、併せて参考にしてください!!