ショップガーデンの冬剪定・誘引の第一号はフェンス仕立てのダフネから。
※こちらのブログの作業内容を、はなはなショップのインスタグラムに「剪定編」と「誘引編」の2本に分けてショート動画をアップしたのでそちらもご覧ください!
つるバラ仕立ての誘引は枝を大きく曲げることもあるので、寒さで枝が固くなる前に早めに終わらせるのが良いと言われています。ということでショップガーデンでは最初に、ダフネのフェンス仕立ての剪定と誘引から。
ちなみに、今年の春のダフネの開花時はこんな感じでした↓↓↓
ダフネは本当に、こういったフェンス仕立てに向く品種ですね。花持ちも良いので長い期間お庭を華やかに彩ってくれます。
↓↓↓そして剪定前、12月のダフネです。
ことしも、夏の暑さにも負けずに元気に枝葉を広げてくれました。
ではまず勢いの良いシュートの剪定から開始します。
↓↓↓株の中央付近から勢いの良いサイドシュートが長く伸びているのでこの枝でご説明します。
↓↓↓シュートの先端は枝も細くて柔らかい(充実していない)ので、20~30cm程度切り戻します。
↓↓↓いくつかに分枝している枝の先も同じように剪定して、その後も葉が残っているようなら、その葉はむしり取っておきます。葉をもって下に引っ張るときれいに取り除くことが出来ます。
↓↓↓中央手前のシュートの仮剪定が終わった状態です。後で誘引しながら更に剪定は必要になるはずですが一旦この程度で。
↓↓↓こちらのサイドシュートは先端が細かく枝分かれして込み合っているので、、
↓↓↓細枝は元から切り落として、太めの枝のみ残しました。これでもまだ仮剪定ですが。
次に、昨年以前のシュートに、今年の春に開花した枝の剪定です。
↓↓↓太くて古いシュートから今年の春に開花した枝が伸びているので、その枝を5~10cm残して剪定します。
↓↓↓細い枝は元から切り落としておきます。あまり細い枝(ダフネなら直径5mm
程度以下)は、残しても来春に良い花は咲かないので。
↓↓↓枯れ込んだ枝も元から切り落とします。
↓↓↓古めの枝には、このように短い枝の間隔で何度も芽吹いて切り落とした後の「古く老化した節」が残っていることがあります。これも思い切って元から切り落としておくほうが良いです。これを残すと、来春このあたりから細い枝がもじゃもじゃと沢山出てきて、その割に良い花は咲かないので。
↓↓↓フェンスの向こう側に伸びてしまって、なおかつ老化した枝があったのでノコギリで元から切り落としました。太めの枝でも、老化してしまって若くて元気なサイドシュートや開花枝が出てきてない枝はおもいきって切り落としたほうが、春以降の風通しも良くなり次のシュートも出やすくなります。
↓↓↓ひととおりの仮剪定が終わった株全体の様子です。だいぶさっぱり! でも、まだ枝の密度が高い場所がありますね。(中央やや左寄りあたりなど)
この状態から、昨年誘引してあった枝のワイヤーを外して、フェンスの向こう側に出ていた枝も、出来る限り手前に引き出して、ある程度枝をフリーな状態にしておくと、この後の誘引がしやすくなります。
誘引の準備が整ったら、フェンスの下の方の枝から順番に誘引していきます。
そして、つるバラの誘引の基本は「枝を横に寝かせる」ことです。
それは、枝を立てたまま誘引してしまうと、春には枝の上の方からのみ勢いの良い開花枝が伸びて、下の方は花があまり咲かない状態になってしまいます。
もともと葉のついていた場所(節と言います)に芽がついているんですが、枝が立っていると上の方の節からしか芽吹かなくなってしまうんです。「頂芽優勢」といって、植物の性質として上にある芽が優先的に芽吹くようになっているからです。
しかし「枝を横に寝かせてあげる」ことによって、横並びになった多くの節からたくさん芽吹いて、花をたくさん咲かせてくれる、という理屈ですね。
そして、誘引しながら枝が込み合い過ぎている場所は適宜剪定しながら進めます。
↓↓↓こちらの枝は、やや古くなった枝ですが右側のあたりから勢いの良いサイドシュートが上に向かって伸びています。この場合、古い枝を赤い線のあたりで切り落として、若い枝に更新してあげるのが良いです。
↓↓↓真上に伸びていた若くて太いサイドシュートを、前述のセオリーどおり横に寝かせます。指さしているあたりで誘引したいので、、
↓↓↓まず先に、枝を誘引したい部分にワイヤーをしっかり巻いて、枝に引っ張られても誘引の位置がずれないように。
↓↓↓それから枝を引っ張ってきて誘引します。
↓↓↓最初に剪定した中央のサイドシュートは、向かって右に倒して比較的隙間のあった場所に持っていくことにしました。
↓↓↓これでフェンス仕立てのダフネの冬剪定と誘引が完了しました!
誘引した後の枝姿だけでも美しいですね!?
来年の春の開花が楽しみです!!!