冬の「大苗」「裸苗」の予約が始まって、今は一年で一番「バラ選び」を楽しめる時期ですね。
そこで、これからしばらくの間、“品種徹底紹介”として、品種のいろいろな特徴、栽培や仕立てのコツなどをご紹介していこうと思います。
まずは、デルバールの2021年秋発表の新品種、クルール・デ・ラムールから。
↓↓↓まずは、春一番の花の色・形です。
中輪房咲きのカップ咲き。春一番の花は中心のピンクから外に向かって淡いピンク、白と変化する花がとてもかわいい咲き姿ですね。
香りはさわやかなフローラルの中香です。
↓↓↓中型のシュラブ樹形で、鉢植えで強めの剪定をすれば春にはこんな感じの鉢植えにピッタリです。半横張り樹形で良く茂るので少し大きめの鉢(10号~12号鉢)が良いと思います。
↓↓↓大きめの鉢植えや、庭うえだと秋までに背の高さ程度のシュートが伸びることが多いので冬の剪定・誘引で高さ150㎝、幅45cmのアイアントレリスに誘引してあげた株の、春一番の開花姿です。今年の春は暖かくなるのが早かったのでゴールデンウイーク頃の写真です。開花のタイミングは中生です。
↓↓↓上の写真の1週間後の開花です。気温の上昇とともに色がだんだん淡くなっていく姿もかわいらしい花です。花弁は結構ハラハラと散ります。
↓↓↓こちらは別の場所で開花した仕立て株。一番満開の頃ですね。
↓↓↓上の写真の数日後、色が抜けて淡くなっていく姿も、最初の写真と比べると全く別の花のようですね。
↓↓↓こちらは上の株が6月に2番花が咲いたところです。
シュラブ樹形(半つる性)なので夏以降のは花数は少なくなりますし、花弁数も減ってきます。
気温が高くなってくると、花色がピンクというより白に近い半八重の中輪花になることがあります。上の写真は2番花のわりには色が濃い方でしょうか。
耐病性は比較的強い部類ですが、月に1~2度程度の薬剤散布はしてあげた方が健康に育ちます。
多少、黒星病などで下葉が落ちても樹勢は強いので負けずに育ってくれますが。
↓↓↓こちらは上の3枚目、4枚目の写真の11月の姿です。
向って右側の株元から、すごく勢いの良い太いベーサルシュートが伸びているのがわかりますか?
春には白いトレリスの上の飾り部分が見えていたのですが、秋にはそこから50~60㎝ほど上に伸びています。とはいってもつるバラというほど伸びるわけではないので、小さめのトレリスがあれば十分に仕立てられると思います。
横に広がった枝は、かるくトレリスから麻ひもなどで引っ張ってあるので、自然樹形だと斜め45度程度の横張りになります。
春と比べれば花付きは少ないですが、半つる性の品種は枝が伸びるぶん花数が少なくなるのはしょうがないですよね。
↓↓↓それでもまだまだ蕾をたくさんつけてます。(11月11日の写真です)
↓↓↓棘は「多くもなく、少なくもなく」程度でしょうか。細かい棘は無いので誘引や剪定の時は気を付けて枝を持てば、そんなに棘で困ることは無いですね。
葉っぱが少し細長く先がとがっているのも特徴的です。
↓↓↓夏に花色が薄くなった後、秋の最後の花はまたこんな感じで春のようなピンクのグラデーションを見せてくれます。(11月12日の写真です)
上の写真のような、鉢植えコンパクトな仕立てや、庭植えや大きめの鉢植えでトレリス仕立てのほかに、オベリスク仕立てや庭植えでの中型シュラブ(H=1.2m前後)のような育て方もできます。
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