花後の病害虫

花後の病害虫

春の開花が終わると、バラも力を使い尽くして?疲れたところに、病気や害虫が次々と襲ってくるので、日々のパトロールは欠かせません!

   

↓↓↓こちらは5月の終わりごろのランタン・シトロイユの葉ですが、緑色の葉に少しかすれたような白い小さな点々になっているのがわかりますか?


これは、葉の裏にハダニが発生しているサインです!


ハダニは1匹1匹はすごく小さいので、葉裏を見てもぱっと見ではわかりにくいですが、よく見ると小さなダニや卵がびっしり!

 

気温が高くなってきた時期に雨が少なく乾燥していると発生しやすい害虫です。

これは、早く対処しないとあっという間に広がって、葉を全部落としてしまいますし、周りのバラにも被害が広がってしまいます。

 

葉裏に頻繁に水をかける、などでも多少抑えることはできますが、これだけ発生してしまうともう薬剤散布するしかないですね、、。

薬剤のことや散布のことはこちらから。  

    

   

そして、、

↓↓↓せっかくローズ・アントワネットの二番花が咲いてきたのに、なんかキレイじゃない・・・。


↓↓↓アンナプルナの二番花も、、、花びらにシミが出来ていてキレイじゃない・・・


↓↓↓これ、スリップス(アザミウマ)という害虫が花弁について液を吸っているんです。。


花弁の奥の方を見てみると、黒くて細長い小さな虫が沢山、ちょこまかと動いています。

 

二番花の咲く6月以降に発生しやすい害虫です。

薬剤散布などで対処しないと、2番花以降の開花がすべてこんな感じになってしまいます。

 

今回はスリップスをはじめバラに付く多くの害虫に適用がある「ベニカR」を散布することにします。

    

  

↓↓↓アジュールの新葉(先端)が何者かにかじられています!!


上の写真見て、気づきましたか??

↓↓↓「枝のようなふりをして?」しれっと手前の葉も食害しているのはホソオビアシブトクチバというイモムシの類です。


 

↓↓↓こちらはローズ・ポンパドゥールの蕾に穴をあけられています・・・


↓↓↓すぐ下の葉の裏に隠れてました! これも、ホソオビアシブトクチバの仕業です。。


  

これからの時期、ホソオビアシブトクチバだけでなく、ヨトウムシやシャクトリムシなど、いろいろなイモムシが発生して、葉や蕾を食害します。

そしてイモムシ類は大きくなると農薬も効きにくくなるので、こちらも早めの対処が必要です。

詳しくはこちらのページを参考に。

    

   

↓↓↓チュウレンジハバチが産卵中!!!


この時期、庭のあちこちで体が黄色で黒い羽根の小さな虫が飛んでいることがありますが、それはチュウレンジハバチです!

ご覧のような態勢で、若くて柔らかいバラの枝に卵を産み付けている最中です。

 

この後、卵が孵って小さな幼虫が這い出てきて葉っぱを食害するんです。この産卵跡の枝が縦に数センチから5センチ程度ぱっくり割れて残るんですが見たことありますよね? 

↓↓↓これです。。


この状態の時にはすでに卵が孵って幼虫はいませんが、、

      

  

ということで、ショップのガーデンでもあちこちで害虫が出始めたので、5月中旬から今週にかけて、下記の内容で集中的に薬剤散布をしました。

  

5月16日  コロマイト 2,000倍液散布 (殺ダニ剤)

5月21日  ダニ太郎 1,000倍液散布(殺ダニ剤)

   ※ ↑1回目だけではハダニの発生が止まらなかったので

5月29日  サンヨール 1,000倍液 (殺虫・殺菌剤)チュウレンジハバチ、アブラムシ、↑でもわずかに生き残ったハダニ、うどんこ病防除など

6月4日  ベニカR 100倍液(殺虫剤)、ベンレート水和剤 2,000倍液(殺菌剤) ※ホソオビアシブトクチバ、チュウレンジハバチ、ハダニの残り?、うどんこ病、黒星病予防など

 

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