今週末~来週いっぱいが「夏剪定」の適期です。(寒冷地は除く)
「夏剪定」とは、四季咲きバラの秋の花を一斉に咲かせるための作業です。
ですから、どうしてもしなければいけないということはありません。
時間がなかったり、自然のままに咲かせたいと思われるなら、しなくても花は咲くので安心してください。
バラは、切り戻しをしてから50~55日で次の花が咲くといわれていますので、
9月1日に「夏剪定」した場合、10月20日前後に花が咲いてくるということになります。
8月27日、ショップでも「夏剪定」をしました。
まず、木立ちのバラ「パトラッシュ」(ヤンスペック)の場合。
夏最後の花が咲いています。ツボミも付いている状態。↓↓↓↓↓↓
このバラは、夏前にハダニ被害に逢い、葉が汚くなっていたので、
花後の切り戻しを、深めにしておいたバラです。
なので、先の方の枝は、まだ柔らかくて細いです。
こういうバラの「夏剪定」は、樹形を整える程度に"軽く”やりましょう。
元気な葉の5ミリ上で切っていきます。
樹形がこんもり広がるように、なるべく外向きに出ている葉を狙います。
ただ、適当な場所に外向きの元気な葉が見つからない場合は、
内向きに出ている葉のところで切ることもありますよ。
あまり、神経質に考えないで切りましょう。
もし、樹形が乱れても、1、2月の「冬剪定」でリセットできますから。。。
もう少しで開きそうなツボミも切ります。↓↓↓ それが「夏剪定」です。
全部の枝先をカットしたら、完成。↓↓↓
切り取った枝葉はこれくらいの量でした。↓↓↓
元気な株の「夏剪定」もお見せしたかったのですが、見本になるような、ちょうどいい株がなくてゴメンなさい。
手順は上記と同じですが、完成形に葉がもっとたくさん付いている感じになります。
次に、四季咲きつるバラです。
「夏剪定」はするのかどうか迷う方が多いと思いますが、
木立ちバラのような、花を咲かせるための「夏剪定」はしません。
なぜなら、つるバラの場合、秋の花を見るより、冬の誘引に向けて枝を伸ばすことが重要だからです。
どうしても花が見たいという方は、枝先を浅くカットしておくと良いでしょう。
いずれにしても、枝の整理と“しつけ”はやっておきましょう
オベリスク仕立てにしている「ペッシュボンボン」(デルバール)です。↓↓↓↓
まず、花がらやツボミが付いている場合は、切り戻しをしましょう。↓↓↓↓
もし、枯れこんでる部分や花の付かない細い枝などもあればカットしておきます。
ただ、この時期に枝の整理を完璧にする必要はありません。
12月末からの誘引の時に、枝の整理はしっかりすることになるので。。。
冬の誘引に大事になる、若い勢いのある枝(シュート)は、↓↓↓↓
オベリスクに、ゆるく仮留め(しつけ)しておきます。
こうしておくと、これから多くなる台風の枝折れ対策になりますし、
枝が上に伸びてくれます。
完成形がこんな感じ。↓↓↓↓
「夏剪定」は絶対しなくてはいけないというものではないので、
よく分からないという方が無理にしなくてもいいのですが、
デルバールの品種なら、ほとんどの品種が樹勢が強いので、
どこで切ってもちゃんと花が咲いてくれるはずです。
「ここで切ると、こんなふうに枝が出て、この位置で花が咲くんだ~」と経験を積むためにも、
「夏剪定」ぜひ挑戦してみてください。