暦はいよいよ春分の日を迎え、ガーデンのバラたちも日に日に芽吹きが旺盛になっています。
今回はバラの「芽かき」について。
まず1年のバラ栽培管理の中で、この「芽かき」という作業は必須ではありません。
しかし、
・芽がたくさん出過ぎて株元の風通しや日当たりが悪くなりそう
・花数は減っても、より大きな花を咲かせたい
などの場合は「芽かき」をしてあげた方が、春に綺麗な花が咲くとか、病害虫の被害を減らすとか、といった効果があります。
「芽がたくさん出過ぎ」って、どのくらいが「出過ぎ」なのか分からないですよね?
ということで写真を見ながらご説明します。
↓↓↓秋に「開花苗」で植えつけたサント・ノーレです。
昨年10月に植えつけたときのブログはこちら
その苗を、今年2月に剪定したときのブログはこちら
いま葉が良く茂って元気なのはとても良い事なんですが、株元あたりの風通しが悪くなっている感じ、分かりますか?
↓↓↓株の中心辺りの葉をかきわけてよく見てみると、株の内側に向かってたくさん芽吹いていて、このままこれらの芽が全部成長してくると一部の芽は競争に負けて花が咲かないばかりか、栄養が分散して他の枝の成長に影響が出たり、風通しを悪くして病害虫が発生しやすくなる原因になったります。
↓↓↓上の写真の赤矢印で示したような「株の内側で込み合っている小さな芽」をひととおり取ってあげると、、
↓↓↓少しスッキリしました。
まだ少し枝葉が多い気がしますが、サントノーレは中輪房咲き品種なので、余り向きになって芽数を減らさないほうが良いので、このくらいにしておきます。
ちなみにこちらのサントノーレ、早くもベイサルシュートが3本も出始めています!
↓↓↓こちらは、ラ・パリジェンヌの新芽です。
緑色の比較的若い枝から芽吹いてくる場合は、節の真ん中から勢いの良い芽が1本だけ芽吹くことが多いです。
このような芽吹きばかりなら、ほぼ「芽かき」は不要です。
しかし、
↓↓↓こういった古い枝・節からは4本も5本も芽吹いてくるときがあります。
これはさすがに、芽吹きが多すぎますね。
↓↓↓指先で根元を押してあげると、ポロっと簡単に取れます。
↓↓↓細かすぎて、指先では残したい芽まで欠いてしまいそうな場合は、剪定ハサミの先端などで軽くひっかけて芽かきしても良いです。
この古い節は、2芽残してあとは欠いてしまいました。
↓↓↓パトラッシュも、枝分かれした古い節の部分からたくさん芽吹き過ぎていたので、こんな感じに。
この作業の時、「芽かき」だけでなく「冬剪定では残したけど芽吹きが悪い枝」や「枯れ枝」などを一緒に剪定しておくのも効果的です。
また通常、「芽かき」作業は3月中~下旬頃に行う作業ですが、多少遅くなっても「枝が込み合い過ぎて風通しが悪くなっている」と感じたら、いつやってあげても良い作業です。
さて、ひとおり「芽かき」作業が終わってスッキリしたところで、
↓↓↓前回から約2週間経ったので、「有機プラス液肥トップワン」と「フルボ酸活力液アタックT-1」の2回目の灌注です。
前回の作業のブログはこちら
↓↓↓昨年、ネキリムシの被害でひどく根が傷んでいたガブリエル。大復活を願って!
5月の開花前にあと2回ほど(合計4回)、この灌注を繰り返す予定です。
「アミノ酸」と「フルボ酸」のチカラできっと、春の開花時には効果が実感できると思います。
有機プラス液肥トップワン
フルボ酸活力液アタックT-1