一番花を楽しんだ後は早めにメンテナンスをして、たくさん花を咲かせて疲れた株を少しでも早く復活させてあげましょう。
必要な作業をまとめると、、
1) 花後の切り戻し(と込み合た枝の剪定)
2) お礼肥
3) 病害虫予防
の3つになります。
ではまず「花後の切り戻し」から。
↓↓↓基本は「花の咲いた枝の半分くらい」の場所まで切り戻します。
バラの枝を切り戻すと、その枝の一番上についている葉の付け根から次の芽を伸ばして1ヶ月半くらいで2番花を咲かせてくれますが、切り戻しが甘い(細枝を残す)と、良い花が咲きません。
逆にあまり深く切りすぎると葉が少なくなりすぎて良くないので、大まかに言って「花の咲いた枝の半分」くらいがちょうど良い、ということになります。
↓↓↓花がら摘みだけして、切り戻してなかった枝もこのタイミングで必ず「切り戻し」をしておきましょう。
↓↓↓株の内側などに伸びたブラインド枝(花が咲かなかった細い枝)も、切り戻しと同時に剪定しておくと、風通しが良くなって病害虫の予防にもなります。
↓↓↓切り戻し後の鉢植えのアメリ・ノートン。スッキリしました!
一見「さみしくなった?」ようにも見えるかもしれませんが、2週間後には元気に芽吹いてあっという間にもりもり茂ってくれるはず。逆にきっちり剪定をしておかないと、さらに風通しが悪くなって病害虫の防除が難しくなります。
↓↓↓こちらもモリモリ茂ったジュール・ヴェルヌの切り戻しと剪定をします。
↓↓↓株元の、春に芽吹いてもほとんどブラインド枝ばかりしか付かなかった老化した枝は、このタイミングで思い切って元から切ります。
残しておいても日陰になっていてよい花が咲かないばかりか、株元の風通しを悪くするだけなので。
↓↓↓こちらもスッキリ! 茂みの向こう側が少し透けて見える程度が良いです。
そして、次に「お礼肥」です。
たくさん花を咲かせて株が疲れているので、感謝の気持ちを込めて(?)、そして元気に次の芽を伸ばしてもらうために、肥料をしっかりと与えておきましょう!
↓↓↓「花ごころバラの肥料」がおすすめです!(パッケージがリニューアル中です)
有機主体の肥料なのに嫌なにおいが少なく、しっかり効いてくれます。海藻成分入りでミネラルもたっぷり!
↓↓↓どんな肥料でも施肥量は袋の裏書を確認して。
「花ごころバラの肥料」の場合は、お礼肥(追肥)で鉢植え(10号鉢)なら約40gなので、、、
↓↓↓軽く一握り、くらいですね。
↓↓↓地植え(庭植え)の場合は100g程度。
3つ目は病害虫防除です。
バラは季節ごとにいろいろな病気や害虫が発生するので、よく観察して発生した病気や害虫に適した対策をとる必要があります。
↓↓↓たとえば、このソフィー・ロシャスは蕾がちょっと傷んでいますよね。
一番花の終わりくらいから、2番花の頃になるとこういった蕾をたくさん見かけるようになるのでは?
これはつぼみが開いてもきれいに開花してくれません、、。
↓↓↓これはスリップス(アザミウマ)の仕業です!隣の花を少しのぞいてみると、、、
小さな細長い黒い虫がいるのがわかりますか? 結構ちょこまかと素早く動き回っています。
↓↓↓こちらのフランス・アンフォには大量発生してました・・。
スリップスは花弁の奥の方に隠れているのでなかなか防除が難しい害虫ですが、効果的な対策としては、
・薬剤散布(ベニカRや、オルトラン水和剤など)。
・粒剤の散布(オルトランDXなど)で根から薬剤を吸わせる。
・花がら摘みを早めにして、摘んだ花柄をガーデンに放置しない。
等になります。
取り急ぎ、オルトランDXを撒きましたが、これはすぐには効かないので、このあとベニカRも散布しておきます。
これからの季節は、雨が降れば黒星病、乾燥が続けばハダニ、その他いろいろな病気や害虫が発生します。
出来ることなら定期的な薬剤散布(殺虫剤、殺菌剤)をおすすめします。
↓↓↓お礼肥と、粒剤を撒いたので、しっかり水やりをしておきます。