バラのたい肥

知っておきたい「たい肥」と「肥料」の違い

ときどき、「たい肥」を使ったら「肥料」は要らないと思っている方がいらっしゃるので、
今回は、「たい肥」と「肥料」の違いについて、簡単に説明します。

まず、「たい肥」って何?というところから。。。
バラのたい肥
たい肥成分表
↑↑↑「特選有機バラのたい肥」(お徳用20Lも中身同じ)の主原料は、牛、豚、鶏のフン(糞)です。
※フン(糞)なのに、イヤな臭いが全くなく、サラサラなのは、発酵が終わっているから。

庭土に、たい肥を混ぜると、動物のフンが土中で微生物のエサになり、
いろいろな微生物が活発化して、力のある土になっていきます。
力のある土は、病気を抑制し、水もち、水はけを良くし、肥料を溜めておく力を高めます。
よって、植物の根の環境が良くなり、植物が健康に育ってくれるようになるワケです。

つまり、「たい肥」は、植物が健康に生育するための“土づくり”に使うものです。
ですから、「バラのたい肥」とバラ専用のような名前が付いていますが、
バラ以外の草花や家庭菜園の“土づくり”にもご利用いただけます。


一方、「肥料」の役割は、ひとことで言うと“養分の補助”です。

野生の植物は、わずかな栄養分でも育ちますが、
大きな花や実を付けるように改良された園芸品種は、自然界の栄養分だけでは足りません。
不足すると、生長不良になり、花や実も貧弱になります。
これを補うために、人が「肥料」を与えるわけです。

例えば、「花ごころ バラの肥料」↓↓↓は、
有機質の油かす、魚かすなどに、化学成分を混ぜたもので出来ています。
バラの肥料

では、先ほどの「バラのたい肥」と「バラの肥料」の成分表を比較してみましょう。
たい肥の成分表
肥料の成分表
↑↑↑↑肥料の方が、栄養素(チッソ・リン酸・カリウム)が高いのが分かります。

ですから、肥料をやり過ぎると“肥料やけ”といって、植物が弱ったり、枯れたりすることがあるのです。
人間の食べ過ぎと一緒ですね。

肥料は、使っている袋をよく見て、規定量を守りましょう。多過ぎるより、少ない方が安心です。
あと、ゆっくりと効く有機質の肥料を選ぶことも重要ですね。
ブログに戻る